アウラなきインスタ・感染予防

インスタはAIがお嫌い?

 今日は、思い切って日常生活を投稿していたInstagramのアカウントを閉じることにした。最近は、どうも外に出ることが少なくなったのか、それとも単に気力が湧かないのか、載せられる画像がまったく無い。風景や食事の写真を撮ることが日常だったけれど、今では何もない空白の毎日が続いている。

 それでも、伝えたいことや言いたいことはまだある。だから、しばらくの間、生成AIを使って作った画像を投稿していたんだけど、どうにも反応が悪い。頑張って考えたプロンプトで作った作品なのに、フォロワーの心には響いていないらしい。やっぱり、インスタのユーザーは、画像から何か特別な「オーラ」を感じ取りたいのかもしれない。それとも、画像そのものに宿るオリジナリティを求めているのかもしれない。

 AIで生成した画像には、ベンヤミンの言う「アウラ」がないんだと思う。確かに、プロンプトには自分なりのオリジナリティを込めているけれど、それだけでは足りないのかもしれない。おそらく、人々が感じたいのは、機械で作られたものではなく、何か一回限りの特別な瞬間、そこにしかない「オリジナルの体験」なんだろう。

 そんなことを考えながら、結局、日常を載せるためのアカウントは閉じることにした。代わりに、勉強専用のアカウントだけを残すことにする。そちらなら、画像のオーラなんて気にせず、情報をシェアできるから。

偏頭痛一歩前

 今日も天気のせいか、偏頭痛が出かかっている。頭が重く、鈍い痛みがじわじわと広がってくる感じだ。外はそんなに暑くないのに、変な汗をかいているのが気になる。体調が悪い時は、いつもこうだ。

 朝に消炎鎮痛薬を飲んでみたけれど、今日は効き目が緩かったみたいだ。少しは楽になるかと思ったけれど、あまり変わらない。どうにも身体が重くてしんどい。

 仕事場では、使われているクレゾールの匂いに参ってしまった。あの独特な臭いが頭にこびりついて、さらに気分が悪くなる。それに加えて、高架工事で電車の線路がクネクネしていて、そのせいで軽く電車酔い。偏頭痛の原因はこの辺にもあるのかもしれない。

 しんどさがピークだったのか、家の向かいのオバサンと目が合ったのに、挨拶すらできなかった。これはマズイな。体調不良とはいえ、失礼だったなあと後から思ったけれど、その時はどうしようもなかった。

新型コロナ第11波と私の感染予防意識

 最近、また新型コロナウイルスの感染者数が増えてきたようだ。特に今年は第11波が来ているとのことで、私自身も注意が必要だと感じている。この第11波は、新しい変異株であるKP.3が原因で、感染力が非常に強いらしい。特にワクチンを接種済みでも免疫を逃れる能力があるそうなので、再感染にも注意が必要だとのことだ。

 私自身は診察には携わっていないが、医療機関で働いていることもあって、患者数が増えているのを実感している。最近では医療機関が混雑し、対応が追いつかなくなっているところもあるらしい。

 この状況を見て、改めて日頃の感染予防策が必要だと思う。手洗いやアルコール消毒、そして人混みを避けるといった基本的な対策を、しっかり続けるべきだろう。特に感染力が強く、免疫逃避能力を持つ変異株が流行しているため、これまで以上に意識して予防しなければいけないと感じた。

新型コロナウイルスに対して有効な一般人が手に取りやすい消毒薬

新型コロナウイルスに有効な消毒薬として、主に以下の3種類が挙げられます。

エタノール(アルコール系消毒剤)
  • 手指や家具の消毒に効果的で、濃度76.9~81.45vol%の消毒用エタノールが推奨されます。
  • 手指には十分な量を使い、家具などにはスプレーで塗布後、ペーパータオルで拭き取ります。
  • ただし、皮膚の脂を奪う作用があるため、ハンドクリームなどで保湿が必要です。
イソプロパノール(アルコール系消毒剤)
  • ドアノブやスイッチなどの表面消毒に適しており、エタノールと同等の効果があります。
  • ただし、脱脂作用が強いため、使用時にはゴム手袋の着用が推奨されます。
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒剤)
  • 身の回りの物の消毒に使用され、特に0.05%の濃度に希釈されたものが有効です。
  • 皮膚に触れると刺激があるため、ゴム手袋を着用して使用し、最後に水拭きを行うことが推奨されます。

統計データに対する個人のリスク認識、心理的影響と日常的な確率の理解

1. はじめに

統計データは、医療や日常生活において重要な役割を果たしています。がんの生存率やワクチン接種後のリスク評価、天気予報の降水確率や野球の選手の打率など、私たちはさまざまな統計情報に接しています。しかし、これらのデータが示す本当の意味を私たちはどれだけ正確に理解しているのでしょうか。また、それらに対する心理的反応にはどのような要素が影響しているのでしょうか。本レポートでは、がんの生存率や新型コロナワクチンに対するリスク認識、そして日常生活での確率の理解について考察します。

2. がん生存率に対する患者の反応

がん診断時、医師から「5年生存率70%」と告知されることがあります。これは、100人の患者のうち70人が5年後に生存しているという統計的なデータです。しかし、ある患者が「その70%に私は入っているのでしょうか?」と質問することがあります。この質問は、自分が個人的にどのような結果になるかを知りたいという欲求を反映しています。

ここでの誤解は、統計的なデータが個人の未来を正確に予測するものではないことにあります。生存率70%は集団全体の結果を表しており、個々の患者がその中に入るかどうかは確実に分かりません。しかし、患者の心理としては、「自分にとってどうなるか」という具体的な答えを求めるため、このような質問が生じます。

3. 新型コロナワクチンに対するリスク認識

新型コロナウイルスのワクチン接種に関しても、同様の心理が見られます。ワクチン接種後の死亡や重篤な副反応が発生する確率は極めて低いですが、そのわずかなリスクに強い不安を感じ、「ワクチンを打つべきではない」と考える人もいます。これは、統計的には非常に低いリスクであっても、それが自分に降りかかる可能性を過大評価する心理的な傾向によるものです。

たとえば、重篤な副反応の発生率が100万人に1人であったとしても、そのリスクが「自分に当たるのではないか」と考えてしまうことで、ワクチン接種を避ける人がいます。このような思考は、がんの生存率に対する患者の質問と同様に、統計データと個人のリスク認識に対する不一致に起因しています。

4. 日常生活における確率の理解: 降水確率と打率

がん生存率やワクチンのリスクと同じく、私たちは日常生活でも確率や統計に触れています。例えば、天気予報の「降水確率50%」や、野球選手の「打率3割」といった数字です。しかし、これらの数値が実際に何を意味しているかを正確に理解している人はどれくらいいるのでしょうか。

4.1 降水確率

「降水確率50%」と聞いたとき、多くの人は「50%の確率で雨が降る」と解釈しますが、これは厳密には正しくありません。実際の意味は、「予測地域のうち50%のエリアで雨が降る可能性がある」ということや、「同じ天気条件下で過去に雨が降った回数が50%である」ということです。この微妙な違いは、確率が持つ曖昧さを反映していますが、私たちが日常的に確率を解釈する際にはこうした背景があまり意識されていません。

4.2 野球選手の打率

同様に、野球選手の「打率3割」は、打席に立った10回のうち3回ヒットを打つことを意味しますが、これも確率的な概念です。打率が高い選手でも、必ずしも次の打席でヒットを打つわけではありません。それにもかかわらず、私たちは「この選手は打率が高いからヒットを打つだろう」と期待してしまいます。これは、個々の打席が独立した事象であることを忘れ、統計データを短期的な予測として扱ってしまう心理的な傾向が影響しています。

5. 両者の心理的共通点

がんの生存率、新型コロナワクチンのリスク、降水確率、そして打率に対する私たちの反応には、以下のような共通点が見られます。

  • 統計データと個人リスク評価のギャップ

いずれの場合も、集団全体の統計データに基づいて提示されるリスクや確率が、個人にとってどのように適用されるかが不確実です。このため、私たちはしばしば「自分にとってどうなるか」という観点から過度にリスクを評価しがちです。

  • リスクや確率の過大評価

稀な出来事や低い確率に対して、私たちは過度な不安や期待を抱きます。たとえば、ワクチン接種後の重篤な副反応が統計的に稀であっても、個人的には「自分がそのリスクに該当するかもしれない」という不安が強調されます。また、打率の高い選手が必ずヒットを打つとは限らないにもかかわらず、過度に期待してしまうことも同じ傾向です。

  • 確実性への強い欲求

統計データが示すのは確率論的な結果であり、個人にとっての「確実な未来」を保証するものではありません。それにもかかわらず、私たちは不確実性に対して強い不安を感じ、それを解消するために「確実な答え」を求めます。この心理的な欲求は、がんの生存率に対する患者の質問や、ワクチン接種に対する懸念、さらには降水確率や打率の解釈にも現れます。

6. 結論

統計データや確率は、集団全体に対して重要な予測や評価を提供しますが、個人がそれをどのように解釈し、受け止めるかには心理的な側面が強く影響します。がんの生存率やワクチンのリスクに対する過度な不安、天気予報や打率に対する期待や誤解は、すべて個人が確率をどのように捉えるかに関連しています。

私たちは統計データを適切に理解することが重要ですが、同時にそのデータが持つ限界や不確実性も理解しなければなりません。確率に基づいた情報を受け取る際には、それが示すのは集団全体の傾向であり、個々の結果を保証するものではないという点を忘れないことが、リスクに対する過度な不安や期待を防ぐために重要です。

このような理解を深めることで、私たちは日常生活の中で確率やリスクとどのように向き合うかについて、より冷静かつバランスの取れた判断ができるようになるでしょう。

今日買った本

西脇与作著『哲学』慶應義塾大学教材、2003(初版)-2007(3版)、非売品。

西脇与作の『哲学』は、2002年に慶應義塾大学出版会から出版された通信教育用のテキストです。この書籍は、特に通信教育の受講者向けに作成されており、哲学の基本的な問題を広くカバーしています。西脇は慶應義塾大学で長年教鞭を執り、科学哲学の専門家として知られており、論理学や進化論、量子力学といったテーマに深く関わってきました。

彼の著書『哲学』は、哲学の概念を広く扱い、特に科学哲学や論理学を含む現代的な哲学の問題に焦点を当てています。彼は科学の哲学、特に進化論や量子力学のような科学的問題に対する哲学的な考察を行い、これをもとに学生に幅広い視野を提供しようとしています​。

通信教育のテキストとして、この著書は哲学の基礎を学びたい学生にとって役立つものであり、また科学的視点から哲学を探求するための一助となる内容が含まれています。